東洋学園大学 史料室

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2009年7月4日東洋女子短期大学同窓会総会・懇親会

昨年同様、年一回の総会に合せて開室し、今回も大勢の卒業生にご覧になっていただきました。当室の存在が周知されてきたからか、お手持ちの資料を提供するためにご持参下さった方、また情報を寄せて下さった方がありました。皆様、ありがとうございました。

昨年も感じたことですが、初期の短大入学生には東洋女子歯科医専を卒業した歯科医師の縁続きという方がかなりおられます。歯科医専閉校後の後継校として、卒業生が勧めたケースが多かったことが伺われます。

学校法人東洋学園の設置校同窓会は旧制歯科医専、旧制高校、新制短大、四年制大学それぞれ別個の組織です。これらを合同した”校友会”を組織するため、原田副学長はじめ諸先生方が尽力されています。その結果、昨年から歯科医専卒業生が参加していただくようになりましたが、今年は四大側から杤尾健会長はじめ代表の方のご出席がありました。スピーチでは昨年の歯科医専14回生安生信子先生(現役歯科医)に続き、杤尾会長より、三校の同窓生が一堂に集うオール東洋学園のホームカミングデーをぜひ学校として開催して欲しい、というご発言がありました。史料室は学校間の垣根を越えた同窓会活動活性化のため、側面からお手伝いしたいと考えています。

懇親会では一ノ渡大学学長による講演「こころの理解 ~人のこころは複雑で単純~」がありました。

第2回フェニックス会の作品が飾られています。女子短大らしい雰囲気を醸し出していました。フェニックス会は同窓生の相互交流と学びの場として今年度よりスタート、講師は卒業生の方が務めます。短大卒業生の方は勿論、それ以外の方でも参加OKだそうです。詳しくは本サイトの「短大卒業生の皆様」をご参照下さい。

年度替りからこの総会にかけ、展示入れ替えを行ないました。短大昭和20年代の展示ケースには、昨年6月に寄贈された故青木常雄先生の所蔵品を加えました。

同じく短大昭和30年代のケースには卒業生寄贈のタイプライター、テキスト、ノート、同時代の英語雑誌で入れ替えました。

歯科医専側では校章の襟章を追加。現物はとても小さいので写真を併用しています。他の入れ替え品も同様、キャプションは自製です。

戦時中の背景説明として『写真週報』(情報局編集発行 購入資料)から、修業年限短縮措置、勤労動員、学校報国会(隊)に関する記事を展示しました。

2009年7月9日研究会

第66回全国大学史資料協議会東日本部会研究会に出席(明治大学駿河台校舎 アカデミーコモン)。テーマ「全国大学史展」開催に向けて
進捗報告:西山 伸氏(「大学史展」実行委員長・京都大学)/ディスカッション
詳細は下記をご参照下さい。

http://www.universityarchives.jp/index.php?page=2009/06/post_21.html

2009年7月17日学会

日本歯科医史学会第377回例会に出席。
詳細は下記をご参照下さい。

http://www.jsdh.org/blog/2009/07/377.html

2009年7月28日史資料の受け入れ

6月23日の記事で紹介した東洋女子歯科医学専門学校6回生、川嶌ミツエ先生とご子息の川嶌整形外科病院院長、川嶌眞人先生の著書、資料が届きました。書籍・冊子16点、資料5点、画像資料119点に及びます。

画像資料はミツヱ先生の歩まれた各時代の写真の他、6回生(昭和6年度)卒業アルバムの一部が含まれています。これで卒業アルバムは1927、31、33、42年度を確保しました。どこでも卒業アルバムは比較的残る資料ですが、本学では戦災に追い討ちをかける廃校のどさくさで、大部分が失われてしまいました。

ご著書ではミツヱ先生の『歌集 むらさき草』、眞人先生の『蘭学の里・中津』など。ご専門に関する学術書もいただきましたが、研究、病院経営と並行して調査執筆された地域の医史(蘭学史)に関する多数の著作に対し、敬服の一言では言い尽くせないものを感じます。

画像データに思いがけないものがありました。1926年、文部大臣指定校(無試験ライセンス交付校)認可に際し、東洋女歯に改組されて姿を消した明華女子歯科医学専門学校の校旗です。意匠は「花の輪郭に日月及び”歯”」です。この意匠を文字で説明した文書は存在していましたが、図案、写真は未見でした。
1927年の2回生アルバムには東洋女歯の新しい校章が刷られており、1931年のアルバムになぜ前身校の校旗校章が掲載されたのか、新しい謎ができてしまいました。

こちらが正しい校旗、1933年アルバムより。意匠はToyo Women’s(当時はLadiesとも表記)Dental College の頭文字「TDC」の図案化です。

2009年7月28日東京女子医科大学出張

東洋女子歯科医学専門学校は歯科医育機関でした。歯科は医科と密接な関わりがあります(※歯科医学の位置付けについては長年議論が続いていますが、ここでは触れません)。歯科医史に触れていると、医史全般の知識の必要を感じます。しかし、こと女医に限定すると、入手できる資料は限られたものになってしまいます。旧制期の女子医育機関は数少なく、医史は(他分野同様)男性中心の記述です。

昨年の国立科学博物館企画展「なでしこたちの挑戦 日本の女性科学者技術者」(日本の科学技術者展シリーズ第5回)はその意味で大変参考になりましたが、近代医学史における女性側の動きをより体系的に把握したいと思いました。以来、この企画展でも紹介された女性医学者の草分けの一人、吉岡彌生によって創設された旧制東京女子医学専門学校(現東京女子医科大学)の通史は、一度目を通したいと考えていました。

7月9日の研究会の席上、同大吉岡彌生記念室の担当学芸員に趣旨を説明し、本日の訪問及び見学の機会を得ることができました。この際、同室のご厚意により『東京女子医科大学百年史』等の資料をご提供戴きました。

2009年7月30日文京ミュージアムネット全体会

文京区、文京ミュージアムネットワーク全体会に出席(文京区役所シビックセンター・アカデミー文京)。

議題の一点は、昨年度及び今年度加入団体に対する見学会でした。今夏から秋にかけて行なわれます。当室は10月中の二日間を受入日とさせていただきました。できるだけ多くの専門家の方に見ていただき、忌憚のないご意見を賜りたいと考えています。

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