東洋学園大学 史料室

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2012年11月11日


往訪:旧制東洋高等学校OB・三島博信先生(愛知県愛知郡東郷町)


日本歯科学会総会最終日を午前で切り上げて名古屋に移動し、東洋学園が過去に設置したもう一つの旧制高等教育機関である旧制東洋高等学校(高等科理科乙類・共学)のOB、三島博信先生を訪問しました。旧制高校は現行学制では新制高校3年次~大学2年次に相当し、専門課程(旧制大学)に進むために必要な語学・教養課程を担った高等教育機関(新制高校は中等教育)で、占領期の学制改革により新制大学に組み込まれて廃止されました(例:旧制第一高等学校→新制東京大学)。

三島先生は旧制早稲田実業学校(現 早稲田実業中学・高校)、旧制東洋高等学校、札幌医科大学を卒業、整形外科の医師(医学博士)です。北海道庁予防衛生課、洞爺湖協会病院副院長、中伊豆リハビリテーションセンター所長、日本福祉大学教授などを歴任し、脳卒中後遺症リハビリテーション専門医としての道を歩まれました。

旧制高校在学中のことを中心に伺いましたが、三島先生が最も力を込めて語ったことは医師として半生を尽くした脳卒中後遺症リハビリテーションを東洋学園大学の将来に生かして欲しい、ということでした。医学部でなくとも人間科学科(2013年度より学部昇格予定)があるなら介護福祉士、作業療法士、ケアマネージャー、ソーシャルワーカーなどの医療従事者を養成し、老人や障害者が自立し、社会の中で生きがいを持って暮らせることに主眼に置いた三島先生の理論と実践を「東洋学園メソッド」に、という具体的な提案です。ご高齢となっても衰えることのない医学への熱意にうたれて3日間の出張を終えました。


旧制東洋高等学校

旧制東洋高校同窓会「ならしの会」来学(6月3日)

三島博信『日本人のためのリハビリ治療 脳卒中後遺症の診断学』


『最後の旧制高校 東洋高等学校 ―教養教育への挑戦』(東洋学園史料室 2012年5月)に目を落としながら質問に答える三島博信先生(名古屋郊外のご自宅にて)。
多くの後進、部下から慕われていました。
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