東洋学園大学 史料室

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2013年1月31日


古書店より東洋学園創立者・宇田尚『東洋思想の精髄』(日本放送出版協会 1943年)納品。その他。

今月入手した古書は以下の通りです。
宇田 尚
『対支文化工作草案』 改造社 1934年
『日本倫理概論』 酒井書坊 1942年
ラジオ新書『東洋思想の精髄』 日本放送出版協会(現,NHK出版) 1943年
なお年度初め(4月)に、
『勅語の謹解と日本女性』 東洋女子歯科医学専門学校校友会 1936年

馬渡一得
『見学の余暇に』 楽境社 昭和9年
『鉄道衛生』 鉄道時報局 昭和14年

雑誌4点(12月中)。

宇田尚(1881~1968)は学校法人東洋学園創立者(当時は財団法人東洋女子歯科医学専門学校)。

馬渡一得(1894~1974)は宇田尚の女婿。鉄道省名古屋鉄道病院長などを経て東洋女子歯科医学専門学校最後の校長、旧制東洋高等学校校長、新制東洋女子短期大学初代学長。

宇田尚をはじめ本学創立家の人々の著書は槃澗学寮(東洋学園栃木寮、栃木県鹿沼市)からの移管や、ご家族からの提供が主体ですが、失われたもの、存在を知られていなかったものが古書市場にかなり流通しています。


参考:2010年8月10~11日、涅槃澗学寮資料調査


宇田尚『東洋思想の精髄』は1942年15・16日及び11月6日のラジオ放送講演をまとめたもの。『対支文化工作草案』は北京臨時政府教育部最高顧問として対中国教育・文化政策を公にした書。馬渡一得『見学の余暇に』は鉄道省在外研究員(1931~1933年)の際に見聞した米欧周遊記。滞独中にナチ党が第一党となり、全権委任法によりヒトラーが独裁を確立し、SA(突撃隊)による激しいユダヤ人迫害を目撃しています。また満州事変以降、対日圧迫策をとっていた米国に対する一般的な日本人の反米感情がどういうものだったのかが窺われます。
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