東洋学園大学 史料室

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2012年6月18日

史料室庫内の湿度が最も高まるのは、例年6月(梅雨期)と10月(秋霖期)です。この時期は外気の湿度が高まるものの気温が比較的低く、空調設定温度が28℃程度では送風機能しか働きません。従来は施設管理部門に依頼し、設定温度を下げて対処していましたが、昨年の原発事故以来、節電の徹底によってそれが難しくなり、昨10月、史料室開設以来初めて庫内でカビ臭が発生しました。
収蔵資料のうち、もともと学内にあった法人文書資料は長期間、換気のない旧校舎地下倉庫に保管されていたことから、例外なくカビが発生しています。年史編纂、史料室設置準備期間中の2年間(2006~2008年)に極力曝涼した上で収蔵し、以後は温湿度管理によってカビの増殖と加水分解(酸性劣化)の進行を抑えることに留意していましたが、庫内湿度が65%を超えてしまい、カビの増殖が始まったようです。
冬季間に状態の悪化した資料の隔離とアルコール消毒、乾燥を行い、一方、薬品を用いないカビ対策として好気性微生物による防カビ材を4ヶ月間試用しました。その結果、カビの増殖を抑え、カビ臭がなくなる有効性及び悪影響がないことを確認しました。
梅雨期に入って再びカビ臭が発生し、今シーズンから庫内で使用することにしました。カビ臭がなくなったことから、増殖を抑制しているものと考えられます。

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