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2013年2月8日


国立公文書館蔵、大正期本学(旧明華女子歯科医学専門学校)文書の電子媒体化データ着。

本年1月11日に国立公文書館で複写請求した認可申請文書及び校舎図面のカラースキャン・同撮影データを受けとりました。

  • 明華女子歯科医学専門学校「学則改正認可申請書」 1924(大正13)年2月28日
  • 同上添付「明華女子歯科医学専門学校校舎及附属医院平面略図 階下・階上」
  • 明華女子歯科医学専門学校「学則改正認可申請書」 1926(大正15)年3月12日
  • 東洋女子歯科医学専門学校「旧学則ニ依ル現在々学生徒授業学科目及学科課程承認申請書」 1926(大正15)年6月25日)
    (以上見開き58コマ、約100ページ)
  • 図面「東洋女子歯科医学専門学校改築工事設計図 縮尺百分之一 壱階・地下室・屋根伏」など7点 1927(昭和2)年

上記は2007年に閲覧し複製した「(大正14年度)財団法人明華女子歯科医学専門学校学則」、「(昭和16年度)東洋女子歯科医学専門学校学則」を含む簿冊2部に編組されている文書です。予算と人手の都合で一度に全てを複製できず、分割して収集中です。

文部大臣指定認可(いわゆる「無試験開業の特典」付与)は専門学校認可設立後2年経過すると申請することが可能になることから、1921年12月に専門学校認可を受けて2年経った1924年2月早々に指定認可を得るための学則改訂(カリキュラム強化)を申請しています。法的にそれを求められていたとは言え、大震災を挟む短期間の急速な拡張策に弥縫が生じ、明華の校名と設立者の香山明は退場を促される結果となりますが、その間の資料です。

認可にあたり、文部省視学委員で私学歯科医学教育監督の責任者だった文部省歯科医師試験附属病院長島峯徹の意見、要望が通牒として付され、その捺印が残るのは生々しく感じます。

人目を引くものとしては、短命だった2.の震災復興校舎(1923~1928)平面図が挙げられます。明華時代最後の、東洋として「創立」時の校舎の教室配置などが初めて明らかになりました。

5.の設計図は震災後帝都復興計画に伴う区画整理にあたり、上記校舎の3倍の規模となる戦前の代表的校舎の図面です。2007年に1・2階とも複製を意図したものの、受け取り時に2階平面図のみだったため、今回改めて1階及び地下室その他付帯図を複製しました。


国立公文書館は非現用書類として各省庁から移管された公文書を保存する機関です。同館にない認可関係書類は本学と文部省を中継した東京府が保管し、東京都公文書館に保存されています。
2010年7月13日の第71回全国大学史資料協議会東日本部会研究会(テーマ「公文書管理法と国立公文書館の取り組み」)の会場が国立公文書館で、その際に収蔵庫や修復現場を見学しています。今回閲覧した本学関係の簿冊はこのような形で配架されていました。
公文書館では写真のような手作業と、リーフキャスティングなどの機械を使用した文書資料の修復が計画的に進められています。


参考:第71回全国大学史資料協議会東日本部会研究会「公文書管理法と国立公文書館の取り組み」月報 2010年7月13日


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