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2018年5月9日


名古屋大学附属図書館医学部分館より旧制東洋女子歯科医学専門学校校友会『東洋女歯校友』合本2冊受贈。


校友会誌『東洋女歯校友』第21号;1934(昭和9)年から紀元二千六百年特集号;1940(同15)年までの9冊合本、学術大会特集号;1941(同16)年から報国会誌;1943(同18)年までの5冊合本、計14冊です。この内、第29号;1939(同14)年、『東洋女歯報団』;1942(同17)年は未収集、初出です。前月24日の第4号;1928(同3)年に続く校友会誌収集になりました。

29号の存在は確認していましたが、『東洋女歯報団』についてはこれまで情報がありませんでした。この号だけの特異な書名ながら、単純ミスで「国」が抜けてしまったようにも見えます(発行所は東洋女子歯科医学専門学校報国会)。以後の書名は『東洋女歯報国会誌』で定着しますので、「国」の有無に関わらず本号のみの事例です。報国会は戦時体制下、国の指導で全ての学校の校友会が改組、改称したものです。


名古屋大学附属図書館での除籍にあたり、本学で活用する意志の有無について確認のご連絡をいただきました。今回の経験から、既存の新潟医科大学(現 新潟大学医学部)収蔵印のある合本の収集経緯もおそらく同様だったことが推測されます。東洋女子短期大学図書館で受け入れたものの、価値が理解されずいつしか除籍され、とは言え廃棄もできず、レスキュー時は管理者のない死蔵品となっていました。

今日、本学(当室)でこれら資料を活用できるのは、国立大学図書館で適切に管理され、除籍に際しても周到な配慮が図られたおかげです。深謝いたします。


参考:2011年4月6日

ほか、卒業生・ご遺族から折々ご寄贈があります。未収蔵は第3・5号のみとなりました。


合本の外観。コンディションは良好です。
『東洋女歯報(国?)団』表紙。軍艦は戦艦伊勢・日向か、戦時色の濃い装丁です。以後の書名は『東洋女歯報国会誌』で定着しましたので、「国」の有無に関わらず本号のみのレアな例です。
こちらは先月、古書店から入手した1929年『校友』第4号。1928年築校舎をあしらった表紙として初出(但し第3号未確認)、書名は初期の『校友』(第5号未確認、第6号より『東洋女歯校友』)。
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