東洋学園大学 史料室

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2017年8月3・24日


来室:旧制東洋女子歯科医学専門学校指定後11回生・故安田(旧姓:本橋)きよ江先生ご遺族様。


7月下旬に故ご母堂様在学中の情報についてご子息の安田公年先生からお問い合わせがあり、該当する資料をお送りしたところ、3日にご夫妻でお越し下さいました。その際、母上様ご所蔵の東洋紫苑会(歯科医専同窓会)記念品などをご持参下さいました。

24日は母上が使用された歯科技工用プレートローラー(圧延機)などを持参し、ご寄贈下さいました。今後もご遺品を整理しつつ寄贈いただく予定で、その都度報じたいと思います。


2016年2月に101歳の天寿を全うされた安田(旧姓:本橋)きよ江先生は、教員だったご尊父が満州(現在の中国東北地方)に赴任し一家で同地に暮らしていていたことから、本校卒業後はハルビン市赤十字病院歯科で勤務医として働きました。戦後、苦労して帰国し、長く歯科医師を続け、お仕事は子から孫へとしっかり受け継がれているそうです。

安田公年先生はご子孫に母上の生涯が確実に伝わるよう、家伝を執筆中です。しかし個人による実物資料の保存には限界があり、当室に寄贈したいというご意向です。近年、このような卒業生ご子孫の方からの寄贈申し出が多く、当室も積極的に受け入れたいと考えています。


当室からは1936(昭和11)年卒業アルバムのデジタルデータを複製して提供しました。敗戦直後の満州はソ連軍の占領で混乱を極め、数多の人命が失われました。引き上げ(帰国)も命がけで、この間に重いアルバムは失われたようです。ご夫妻は学生時代の若き母上の姿を初めて目にされ、お喜びのご様子でした。ご執筆中の家伝にご活用いただければ幸いです。


歯科技工用プレートローラー(圧延機)。補綴物に用いた純金を延ばす鋳鉄製の器械、大変重いものです。
長年使用されておらず、錆と埃に覆われていたのをきれいに落としてご持参下さいました。
吉田製作所製です。先月、歯科医療機器メーカーから照会のあった蒸和釜も同社製でした。
ワイヤーゲージ。製作物をノッチ(刻み)に合わせサイズを測るものです。2012年5月7日に本平孝志様((有)シンクライト)からご寄贈いただいたワイヤーゲージと同様、BIRMINGHAMと刻まれていますが、こちらは別途MADE IN TOKYOの刻印がある国産です。
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