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2018年2月14日


往訪:埼玉大学 第2回:旧制明華女子歯科医学専門学校1924(大正13)年卒業生に関する資料調査。


調査対象:高橋キミエ様(旧姓:唐牛〔かろうじ〕1904~1979)

旧制明華女子歯科医学専門学校第2回、歯科医学校(各種学校)から通算第5回卒業生。文部省歯科医師試験付属病院助手。高橋新次郎東京医科歯科大学教授夫人。詳しくは第1回:2018年1月9日をご参照下さい。


前回訪問後、資料は高橋家のご都合で安藤聡彦先生(埼玉大学)の研究室に移されました。

本学(の前身校)卒業生であるキミエ夫人の資料は本学が受贈し、夫君・新次郎先生の資料はゆかりの大学に寄贈される予定です。これに先立ち、同家のご厚意で高橋新次郎先生が残された膨大な写真アルバム及び実物資料を拝見し、必要な場合は撮影させていただきました。

アルバムは47冊あり、表紙には痛みが見られますが、写真そのものはシベリア出兵従軍時のものに褪色が目立つ位、その他は良好な状態でした。シベリアの戦地では現像、印画に必要な機材、環境に限界があったことと思います。アメリカ留学後に着任した文部省歯科医師試験付属病院→東京高等歯科医学校→東京医学歯学専門学校→東京医科歯科大学での写真、先生の伝記などで使用されてきた多くの写真を状態の良いプリントで拝見し、撮影できました。

実物資料は旧制日本歯科医学専門学校(現 日本歯科大学)卒業証書、同校成績優秀者銀杯授与の証書、ペンシルバニア大学・大学院の各証書、成績表、学生証、留学時の旅券、勲章・勲記などが残されています。


朝の埼玉大学構内。安藤先生はゼミ指導と来客対応でご多忙にもかかわらず懇切にご対応下さり、ご厚意に甘え日没までに全ての資料を目通しすることができました。
高橋新次郎先生の資料は他大学の所蔵となるので、撮影データは学術目的以外に使用しません。
これは1947(昭和22)年4月の現行歯科医師国家試験第1回実地試験にあたり、試験官として本学(旧制東洋女子歯科医専)津田沼校舎に来校された際の写真。同じ写真は東洋女歯関係者が多く所蔵し、既公開のものです。
高橋先生はGHQ/SCAPの指導、助言の下で歯科教育改革の実務を担った歯科教育審議会で大きな役割を果たしておられます。その結果、夫人の母校(旧制の本学)は廃校となるのですが、家庭の中でどのようなお話があったのか等、興趣は尽きません。
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