2016年度1月 月報
2017年1月18日
受贈:愛知富(創立者:宇田尚・愛夫妻の次女、愛知揆一東洋女子短期大学第2代学長の夫人)肖像デッサン3点など。
袴田英樹様より、ご尊父(義父)で画家の故・北野万平氏による愛知富肖像画(デッサン)3点などをご寄贈いただきました。
愛知 富(あいちとみ 1916~2008)は短大時代の本学学長(短大第2代)で外相、蔵相などを歴任した愛知揆一の夫人、短大第3代学長・学校法人東洋学園第4代理事長馬渡 房(まわたりふさ)の妹です。
袴田様のお話と、併せてご寄贈いただいた「北野万平油彩新作展 銀座松屋画廊」リーフレット(1962年10月26日~31日)によれば、愛知揆一と早稲田大学商学部長・東洋女子短大講師(当時、後に学校法人東洋学園理事)の林容吉(リンク先写真1)、朝日新聞社の遠山孝、歌手のフランク永井ら各氏は北野画伯の後援者でした。その関係で愛知富夫人の肖像画制作となったようです。
愛知家によれば、同家に北野画伯の絵は一点現存するものの該当する肖像画はなく、愛知富自身が絵をよくしたことから、デッサンは絵のお手本だったのかもしれません。
また、松屋画廊の新作展に出品したリストに「田浦正巳の像」という作品があり、モデルは俳優の田浦正巳、上記馬渡房の夫で鉄道省医官、旧制東洋女子歯科医専・東洋高校長、東洋女子短大初代学長だった馬渡一得の縁者とのこと。
袴田様からは、松屋画廊の個展会場で撮影されたコンタクトプリント32点も併せていただきました。
これら一連の資料は25日、愛知家(愛知絢子様)に引き取られました。
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銀座松屋画廊個展リーフレット(1962年10月)。 |
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裏表紙に連絡先として林容吉、世話人代表に遠山孝、愛知揆一の名が記されています。 見返しには愛知らの推薦文が掲げられています(※画像一部修正。住所、電話など個人情報の範囲)。 |