東洋学園大学 史料室

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2016年1月6日


第20回柏の歴史企画展「金陵 ―近代日本を見据えた松ヶ崎の大儒」(柏市郷土資料展示室)見学。


 「金陵 ―近代日本を見据えた松ヶ崎の大儒」


 吉野金陵は安井息軒、塩谷世弘(宕陰)とともに文久三博士と称され、本学創立者宇田尚(槃山)の実父、宇田廉平(白里 1840~1906)の師の一人でした(いま一人は海保漁村)。

 後に宇田廉平が旧制第一高等中学校・同高等学校の倫理学教授に就任すると、塩谷宕陰の弟の誠(簣山)の子息、時敏(青山)が同僚となり、廉平の退官の際は青山の撰文による碑が建てられ東洋学園栃木寮(槃澗学寮)に現存しています。また、青山の子息の塩谷温(節山)は一高生徒として宇田廉平に倫理学を学び、後に東京帝国大学文学部教授(漢学)となりました。宇田尚との間にも二代に亘る交誼が続き、塩谷温の寄稿は旧制東洋女子歯科医学専門学校の校友会誌『東洋女歯校友』に残されています。

 本学創立家が吉野金陵に師事した漢学者の系譜であり、本展を共催する二松学舎大学の町泉寿郎先生(15年10月24日関連講演「吉野金陵と幕末日本の儒学」)は当室担当者が属する日本医史学会理事でおられますので、年始の業務始動を前に見学させていただきました。


「金陵 ―近代日本を見据えた松ヶ崎の大儒」展(外観)。
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