２０１４年１１月２０日

旧制東洋女子歯科医学専門学校１３回生・故柴田経子様ご遺族の小野寺泰子様より、糸満市関係資料、写真、並びに卒業祝いの絵画写真をご提供いただく。

　前月までの経過は以下をご参照下さい。

　２０１４年１０月１４日

　沖縄戦で亡くなった故玉城多恵子さんについて、糸満市が調査して下さった結果と資料をお貸し下さいました。また、玉城さんが柴田さんに贈られ、この度、故地の糸満市に寄贈された壺屋焼（古典焼）の写真をご提供下さいました。

　小野寺様から当室に対しては、ご母堂様の卒業にあたり同郷（愛知県挙母町、現　豊田市）の画家、須藤しげるから贈られた油絵をご寄贈下さる旨、お申し出をいただいています。壺の写真とともに、絵の写真を収めたＣＤを受け取りました。

　須藤しげるは戦前に活躍した挿絵画家（イラストレーター）として、その名と業績は今日まで伝わっています。過去に出身地の豊田市や文京区の弥生美術館では、須藤しげるをテーマにした企画展も行われています。今回の絵は須藤しげる作品として一般にイメージされる、日本画の手法も用いた浪漫的な挿絵ではなく油彩です。画題は法隆寺百済観音像、「昭和十三年十月　重」のサインがあります。今のところでは当室の所蔵ではありませんので、画像の公開は控えます。

　卒業生ご自身の作品として絵や工芸品をいただくことがありますが、プロの画家の絵は扱ったことがなく、コンディションの維持という点で心許ないところがあり、弥生美術館にも相談しながら慎重に受け入れを進めたいと思います。