東洋学園大学 史料室

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2015年2月2日


往訪:千葉県文書館。東洋女子歯科厚生学校設置に関わる文書資料調査。


 同校は1948年7月30日公布の歯科衛生士法に準拠した本邦初の歯科衛生士学校として、1949年5月9日に開校したとされています。各種学校の主務官庁である地方自治体、この場合は千葉県に提出した認可申請書類によれば、当時の津田沼校舎(千葉県千葉郡津田沼町大久保)に設置され、1950年2月に戦災復旧後の本郷校舎(文京区)へ移転しました。

 本郷校舎は1948年11月に再建され、本体の旧制東洋女子歯科医学専門学校はその時点で本郷に戻り、津田沼には教養課程(大学予科)の旧制東洋高等学校が残置されていました。歯科の専門課程スタッフと理科の教養課程(旧制大学医学部進学課程)スタッフはまったく異なります。この点を考慮すると東洋女子歯科厚生学校は書類上の位置と、実際の位置に齟齬のあった可能性が考えられますが、学内文書で確証を得られず、国立公文書館、東京都公文書館にも同校関係文書を確認できなかったため、千葉県文書館に足を運びました。別途、口承を得るため卒業生(19名)の追跡も並行して行っています。

 結果は5月11日~10月30日公開予定の特集展「日本初の歯科衛生士学校 ―東洋女子歯科厚生学校」に反映します。


当室が所蔵する東洋女子歯科厚生学校設立認可申請書(1948年2月)。
千葉県教育民生部教学課からの送付物封筒が添付されていますが、肝心の中身は失われています。
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